手術について
- 当院では年間1400眼のペースで手術をおこなっています
- 当院の保険適応眼内レンズの第1選択はレンティスコンフォート(多焦点:乱視有り、無し)です
- 2020年11月~レンティスコンフォート乱視用レンズが使用可能になりました
- 全体の約 79%が多焦点眼内レンズ、また約 33%が乱視用レンズとなっています。焦点の合う範囲が広いことなどから多くの方に適応となっています
2024/1~6月 使用眼内レンズ種類別割合 |
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2024/1月~6月 | 保険適応眼内レンズ | 自費レンズ | |||
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単焦点 | レンティス | アイハンス | 選定療養 | 計 | |
コンフォート | |||||
非乱視 | 21.0% | 36.0% | 7.7% | 2.2% | 66.9% |
乱視 | 0.0% | 20.4% | 11.1% | 1.5% | 33.0% |
総計 | 21.0% | 56.4% | 18.9% | 3.7% | 100.0% |
当院での眼内レンズの選択は次の基準に則っています
- ①まず、レンティスコンフォート(保険適応多焦点眼内レンズ)を考えます:レンティスコンフォートは2020/11から乱視用レンズも保険収載されました。
多焦点眼内レンズの適用は以下のようにしています - ②術後残余乱視が-1.00D未満が予想されるなら、レンティスコンフォート
- ③術後残余乱視が-1.00D以上-3.00Dが予想されるなら、レンティスコンフォート・トーリック(乱視用)
- ④術後残余乱視が-3.00D以上が予想されるなら、乱視用の単焦点レンズ
- ⑤不正乱視が大きい場合(円錐角膜、角膜ジストロフィーなど)は単焦点レンズの乱視無しを選択
- ⑥近方30センチ位にピントを合わせるときは単焦点レンズの乱視有り、もしくは無しを選択する。
- ⑦以下の場合はレンティスコンフォート禁忌なので単焦点レンズの乱視有り、もしくは無しを選択する。
・糖尿病コントロール不良
・将来、硝子体手術、内皮移植の可能性がある方
・抗VEGF治療中等
手術の金額について
- ★単焦点眼内レンズ(乱視有り、無し)
- 1割負担→¥16,070
- 2割負担→¥18,000
- 3割負担→¥48,200
- ★保険適応の多焦点眼内レンズ(レンティスコンフォート乱視有り、無し)
- 1割負担→¥16,070
- 2割負担→¥18,000
- 3割負担→¥48,200
- ★選定療養適応レンズ
- 1割負担→¥16,070+選定療養適応レンズ差額
- 2割負担→¥18,000+選定療養適応レンズ差額
- 3割負担→¥48,200+選定療養適応レンズ差額
当院で行っている白内障手術について
- 麻酔は、目薬で行い注射はしません。5分程で手術は終わります。
- 入院はしません。手術後は眼帯もしくは保護メガネで帰宅して頂きます。眼帯は翌日外してしまいます。
- 手術後は毎日通う必要はなく、手術翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後と少しずつ間隔を延ばしていきます。
- 多焦点眼内レンズを老眼の治療として使用しています。また、眼鏡をかけたくない方のためにモノビジョンもおこなっています。
- 白内障手術の機械はアルコンのセンチュリオンを使用しています。極小切開に向いており、当院では2.2mm切開で行っています。
- その他、非球面、着色、シャープエッジ眼内レンズ(後発白内障になりにくい)などの最新の技術を導入しています。
極小切開とは
傷口をより小さくしたほうが手術による乱視がでにくく、感染症も少なく手術をより安全に行うことができます。
点眼にて麻酔し、眼球を切開して、水晶体の前嚢を切り取る。
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水晶体の核と皮質を超音波で砕き、吸引して取り出す。後嚢とチン小帯は残す。
↓
残した後嚢の中に、眼内レンズを挿入する。
※参天製薬株式会社 白内障の症状と治療より