円錐角膜

  • 専門外来で診察、治療方針を決定しています
  • 円錐角膜初期、まだ小中学生の矯正視力が1.0~1.2ある間にこの病気を発見し、進行するようであればクロスリンキングをするのが良く、当院では毎年1名以上早期発見しています。

円錐角膜

円錐角膜とは、角膜の中央部分の厚みが薄くなり、角膜が前方へ円錐状に突出する原因不明の病気です。
これにより角膜の歪み(不正乱視等)が生じるため視力が低下します。
通常は両眼に発症しますが、左右の眼で進行の程度に差があることが多いです。

症状:眼鏡での矯正不良、コンタクトレンズのズレや外れ、異物感等。

10代~20代の思春期頃に発症するケースが一般的で30代までは病気が進行する傾向にあり、30才を過ぎると症状の進行は緩やかになると言われています。40才台で進行は止まります。

初期の円錐角膜の場合、通常のハードコンタクトレンズでの矯正ができる場合もありますが、痛み、異物感、視力の不安定があらわれることがあります。
さらに進行すると角膜混濁が生じ、視力が著しく低下し、角膜移植が必要になることがあります。

通常の角膜状態

通常の角膜状態

円錐角膜の角膜状態

円錐角膜の角膜状態

治療

小中学生の視力検診で円錐角膜を早期発見し、クロスリンキングで進行予防することが重要。
当院では、年に1人程度みられます。