黄斑円孔

黄斑円孔とは

黄斑円孔とは、黄斑部(網膜の中心)の小さく円い孔があき、視力が低下してしまう病気です。円い孔があいたように見えるので、円孔といいます。

<断面図>

断面図

<正面図>

正面図

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原因

体質(遺伝)が関係しており、生まれつき中心窩網膜と硝子体との癒着が強い人では、老化により後部硝子体剥離が生じます。その結果、黄斑部の網膜に孔があいてしまうといわれています。強度近視による、二次的なものもあります。

検査

視力検査、眼底検査、Mチャート(歪みを見る検査)、OCT(網膜の断層写真)

治療

硝子体手術を行います。網膜に付いている硝子体を切除し、内境界膜を除去して、眼内にガスを注入します。手術後に、下向きの姿勢をとることにより、円孔部ガスで圧迫し孔を閉鎖させる手術です。また、内境界膜を除去することは、除去された部位の網膜の表面が軟らかくなり伸展性が増し、円孔の閉鎖を促進するといわれています。

手術について

手術手順

1.硝子体切除

1.硝子体切除

2.円孔周囲の内境界膜を剥離する

2.円孔周囲の内境界膜を剥離する

3.ガスを注入し円孔部を圧迫し、閉鎖を促す

3.ガスを注入し円孔部を圧迫し、閉鎖を促す