Eyerising近視治療用機器は3~16歳の小児の近視の進行を抑制するための、世界初となる家庭用の近視治療用機器です。
本機器から放出される650nm±10nmの低レベルの単一波長のレッドライト(赤色光)を1日2回、1回につき3分、眼に当てることで、眼軸長の伸展を緩やかにし、この光は瞳孔を通って眼底に届き、眼底の血流を促進して代謝をあげることで、近視の進行を抑制することができます。
- 本機器は日本国内では未承認の医療機器となります。
- 本機器の使用はWi-Fi環境が必要となります。
適応
- 3~16歳の近視の方
(3~8歳の方は親の管理が必要です。)
禁忌
- 斜視
- 遠視
- どちらかの眼に視機能異常がある。
- どちらかの眼に眼球異常*、またはその他の全身的な異常がある。
眼球異常 – 未熟児網膜症、網膜剥離、若年性黄斑変性症、網膜芽細胞腫、小児ぶどう膜炎などの網膜疾患がある場合 - 遺伝性網脈絡膜疾患の家族歴がある。
- 瞳孔散大(散瞳)の小児、またはアトロピン、シクロペントラート、トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を投与した後。
(アトロピンは治療の最低2週前に中止すること。)
- 本機器と低濃度アトロピン点眼の併用は不可
- オルソケラトロジー・多焦点ソフトコンタクトレンズは併用可能
治療について
本機械は近視の進行を緩やかにするもので、完全に止める治療ではありません。
- 機械から照射されるレッドライトを目に当てることで治療効果が得られます。
- 治療時間は1回3分間で、治療中はできる限り目をあけて赤色光を見る必要があります。
- 治療回数は1日2回まで、1回目と2回目の治療間隔は4時間以上空ける必要があります。(1患者当たりの1日の治療回数は最大2回に制限されています。)
- 1週の治療日数は5日間、最大は連続7日間で10回です。
(1週のうち、合計10回の治療が可能ですが、治療の習慣化のための推奨となります。) - 本デバイスは上記の規定の照射時間、照射回数を超えて使用できないように設定されています。
- 副作用として、治療後に一時的なまぶしさ、閃光盲、残像を引き起こすおそれがあります。症状を最小限に抑えるため、治療後は3分間程度目を閉じて休むことが推奨されます。
治療後にまぶしさ、閃光盲、残像などの症状が5分を超えて続くことが3回以上あった場合は、本デバイスの使用を中止し、処方医の指示に従ってください。 - 治療中に光過敏症、眼刺激、眼熱傷などの不快感がある場合、使用を中止してください。
- 本治療によって、網膜障害、視力低下の症例がありますが、治療中止数か月後に症状の回復が報告されています。
治療の流れ
- 適応検査
- 自覚、他覚的屈折検査
- 眼軸長測定
- 眼底検査(オプトス・OCT・自発蛍光)
- スリット検査(角膜、結膜、水晶体、虹彩などの前眼部)
- 問診-遺伝性の網脈絡膜疾患、家族歴
- 機器のデモンストレーション、機器の使用方法、費用についての説明
- 機械の注文 ※海外発送のため届くのに時間がかかります。
- デバイス貸与 ※後日、改めて機器の受け取りに来ていただきます。
- 登録・治療
- 定期検査(年3回)
治療の費用について
本治療は自由診療となるため、保険診療は適応されません。
初年度 | 検査代 | ¥5,000(税込) | 視力、スリット検査*、眼軸長、OCT検査*等の検査費用 |
機器レンタル代 | ¥150,000(税込) | 機器レンタル代 | |
サブスクリプション料金 | ¥8,250(税込) | サブスクリプションの料金の支払いはクレジットカード払いのみとなります。(JCBは不可) 毎月の使用状況を確認するために、毎月必要。 |
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定期検査代 | ¥5,000(税込) | 1来院ごとの検査費用 |
2年目以降 | 定期検査代 | ¥5,000(税込) | 1来院ごとの検査費用 |
サブスクリプション料金 | ¥8,250(税込) | 毎月の使用状況を確認するために、毎月必要。 |
メーカーサブスクリプション料金
サブスクリプションプラン | 毎月払い | ¥8,250(消費税込み) |
1年分一括払い | ¥89,100(消費税込み)- 10%ディスカウント | |
2年分一括払い | ¥158,400(消費税込み)- 20%ディスカウント |
※お支払い完了後はサブスクリプション料金の返金は受けられません。 (返金保証トライアルを除く)
※サブスクリプション料金の支払い手続きでエラー等が出る場合はクレジットカードへお問合せ下さい。eyerising-jp@eyelens.sg へ
返金保証トライアル制度
1か月間使用した後に治療の継続を希望されない場合、以下の条件を満たしている場合に限り、メーカーからサブスクリプション料金の返金が受けられます。当院からの検査代・機器レンタル代の返金はありません。
① | 治療開始前と治療開始1か月後の検査データ 「屈折値」、「眼軸長(測定機器がある場合)」が得られており、受診した医療機関を通じてメーカーへ共有されることに同意している |
② | サブスクリプションプランは「1年分一括払い(返金保証トライアル)」、または「2年分一括払い(返金保証トライアル)」を選択している ※上記以外を選択された場合は返金保証トライアルの対象外となります |
③ | 治療開始から1か月までのコンプライアンスが75%以上である ※コンプライアンスはポータルサイトで随時確認ができます |
④ | 梱包箱、デバイス本体に汚れや傷がない状態で医療機関に返品している |
⑤ | 返品されたデバイスが正常に作動していることを医療機関が確認できている |
⑥ | サブスクリプション料金の支払いから2ヶ月以内に医療機関へ返金の申出をしている |
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デバイスの保証
- デバイスの耐用年数、保証期間は製造から5年間です。
- 機器が入った箱は捨てないでください。保証が受けられなくなります。
- 耐用年数経過後も治療継続を希望する場合は、新しいデバイスを無料で提供いたします。
- 保証期間中に正しい方法で使用したにもかかわらず、製品の故障が発生した場合は、保証が受けられます。
- 以下の事由により故障が発生した場合の修理は保証の対象外となります。
- 損傷、落下、機械的な損傷、水の浸入など、偶発的な要因や人的な要因などによる故障
- 不可抗力(落雷、地震、火災、その他の天災)による損害
- デバイスに貼付されたステッカーが取り除かれたり、拭き取られたり、こすり取られたり等、変更されている場合も保証の対象外となります。
- 製品の保証に係る最終的な判断はメーカーが決定する権利を有しています。
受診医療機関を変更される場合
- 転居などで受診する医療機関を変更される場合はデバイスを返却していただく必要がありますので、必ず当院までお申し出ください。その後、次の医療機関が設定する費用のもとで新たにデバイスの貸与を受ける必要があります。ご了承ください。
尚、サブスクリプション期間が有効の場合は、メーカーへ依頼し新しいデバイスに引継ぐことが可能です。
短期留学などで海外へ持ち出しする場合
- 本デバイスは100V~240Vまでの電圧に対応していますので、ほとんどの国で使用することが可能ですが、渡航先のコンセントに対応する変換プラグが必要です。なお、渡航先へ持ち込みが可能かは、事前にご自身で航空会社(旅行代理店)への問い合わせや、各国の制度の確認が必要となります。回答に時間を要する場合もありますので、期間に余裕を持ってご確認ください。
その他
- 治療に関するご質問は当院までお問合せください。
- 機器の操作、カスタマーポータルサイト等に関するご質問は eyerising-jp@eyelens.sg へお問合せください。(カスタマーサポートは販売代理店のシンガポールEye-Lens社が行います。)
- お問い合わせの際は、メール内に当院名と患者様のお名前をご記載ください。
- ポータルサイトに登録されたユーザー情報(クレジットカード情報は除く)は、メーカーが指定する販売代理店、メンテナンス事業者も閲覧が可能となりますので予めご了承ください。
- 適応検査は近視抑制外来にお越しください。
近視抑制外来以外での診察は、後日近視抑制外来にお越しいただく場合がございますので、ご注意ください。ご不明な点がございましたら、当院までお問い合わせください。