医療設備

アイケアPRO

今まで眼圧を測定するにはノンコンタクトトノメーターか、アプラネーショントノメーターを使用していました。
ノンコンタクトトノメーターでの測定は、機械から出る風を眼球に吹き付けて測定します。
眼球には直接触れないため感染症が起こりにくいメリットがあります。
一方で、角膜の厚みや形状により対応できなかったり、力が入って目が動いたりすると測定値の誤差が大きくなりやすいといったデメリットがあります。
アプラネーショントノメーターでの測定は、測定値の誤差が少なく正確に測定できるというメリットがあります。
一方で、機械を直接眼球に押しつけて測定するため検査前に点眼麻酔が必要で、眼球に直接触れるため感染症やキズがつくというデメリットがあります。

上記2種類は座位にて固定式のアゴ台に顏を乗せ測定するので、機械まで移動が必要となります。

今回導入したアイケアPROは手持ち眼圧計で、機械までの移動が必要ないため移動が困難な方、車いすの方、お身体の不自由な方など今までより広範囲の方たちにも眼圧測定が容易に行えるようになりました。
測定では先端がわずか1.4mmのプローブを眼球に直接当て測定しますが、接触もソフトなため痛みもなく点眼麻酔は不要です。
眼球に触れるプローブも滅菌済みで個包装なので感染症の心配もありません。
プローブが接触した瞬間の減速度や接触時間等を解析し正確な値を測定できます。
蓄積された測定データをPC上で管理し表やグラフで表すことができるため、緑内障治療の定期的な進行度など眼圧管理を高いレベルで分析できます。

  メリット デメリット
アイケアPRO
  • 点眼麻酔不要
  • 感染症を起こしにくい
  • 測定値に誤差がなく正確に測定
  • PC上で測定値を管理
  • 車イスのまま移動不要で眼圧測定が可能
  • アプラネーショントノメーターと比較しても測定値に誤差が少ない
ノンコンタクト
トノメーター
  • 感染症を起こしにくい
  • 測定値の誤差が大きくなりやすい
  • 角膜の厚みや形状によっては対応できない
  • 機械への移動が必要
アプラネーション
トノメーター
  • 測定値の誤差が小さい
  • 緑内障における眼圧測定の標準法
  • 点眼麻酔が必要
  • 感染症の原因やキズがつくリスクがある
  • 機械への移動が必要