眼科便り

2023年6月19日

白内障手術における選定療養について

「選定療養」とは療養を受けたときに、療養全体にかかる費用のうち基礎的部分については保険給付をし、特別料金部分については全額自己負担とすることによって患者の選択の幅を広げようとするものです。白内障手術においては眼内レンズに関わる部分で選定療養とすることが認められています。自己負担額はレンズの種類によって変わります。
→選定療養について

当院では選定療養眼内レンズは『クラレオンパンオプティクス』と『テクニスシナジー』(どちらも乱視用を含む)が選択可能です。どちらも遠方から近方まで眼鏡を掛けずに生活が出来る可能性が高いレンズです。 ハロー、グレアは『クラレオンパンオプティクス』が少なく、近方視力は『テクニスシナジー』がより良いと言われています。
選定療養眼内レンズは他にもありますがこの2種類がバランスが良いと思われ、例えば『シンフォニー』(ハロー、グレアが少ないが近方視力が弱い)を希望される方には、健康保険の範囲内で使える『レンティスコンフォート』や『アイハンス』が同等のパーフォーマンスが期待できますのでこちらをお勧めしています。