眼科便り

2024年1月18日

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

「痙攣」といいますが、まぶたがピクピクすることではなく、まぶたが開けにくい、自分の意志とは逆に閉じてしまう、というような病態を指します。まぶしいなどドライアイに似た症状が出ることもあります。基本的には脳に起因する原因不明の疾患ですが、薬剤が原因となる場合もあります。

原因により以下に分類されます
  • 本態性→原因不明
  • 薬剤性:エチゾラム(「デパス」)や他の睡眠剤、安定剤などに起因するもの
眼瞼痙攣における脳の異常には以下の症状などがあります
  • 感覚系の異常として「まぶしい」など
  • 運動系の異常として、まぶたが開かない、瞬きがうまくできない、など
    *これらは結果として運転中の事故を誘発する可能性があります
  • 精神系の異常として「うつ状態」
主な治療法
  • 薬剤性なら原因と思われる薬剤の内服中止(エチゾラム(「デパス」)など)
  • ボトックス注射
  • 眼瞼下垂を伴う場合、手術療法
  • 羞明に対してサングラスの使用
  • ドライアイ様の症状に対してヒアルロン酸ナトリウム、人工涙液などの点眼