近視進行抑制Ⅱ
2024年5月20日
以前のこのコラムの「近視進行抑制について」(こちら)でも述べていますが、最近の知見をふまえてアップデートします。
近視について
- 一般的に8~16歳で近視発症することが多い
6、7歳で近視→将来強度近視になる可能性
- 一年間で-0.75D以上の近視進行は進みすぎ
- −6.0D以上の強度近視
40歳以降、緑内障、黄斑変性・黄斑出血・網膜剝離・白内障などのリスク大
→ 予防する必要
- 医学的に根拠のある進行抑制法は下記の通りです。
習慣として行うもの
- 2時間以上、外で遊ぶ。(外出する)
- スマホ、勉強、読書などは30㎝以上離す。
- 20分間近くを見たら20秒5m先を見る。 続けて近くを見続けない。
①低濃度(0.025%)*アトロピン点眼(マイオピン®)→50%弱位の進行抑制
効果
*
[近視進行抑制効果と羞明自覚率・リバウンドとのバランスが良い0.025%を主とするようにいたしました]
②オルソケラトロジー →40%位の進行抑制効果
③遠近両用ソフトコンタクトレンズ→25%~40%位の進行抑制効果
④レッドライト治療(Eyerising近視治療用機器)→77%位の進行抑制効果
③遠近両用ソフトコンタクトレンズ→25%~40%位の進行抑制効果
④レッドライト治療(Eyerising近視治療用機器)→77%位の進行抑制効果
- ・マイオピン®とオルソケラトロジーの併用
- : 可
- ・マイオピンと遠近両用コンタクトレンズの併用
- : 可
- ・レッドライト治療とマイオピン®の併用
- : 不可
- ・レッドライト治療とオルソケラトロジーの併用
- : 可
- ・レッドライト治療と遠近両用コンタクトレンズの併用
- : 可
※まず進行抑制1・2・3を守ってみてください。
強度近視が心配な時は①~④を考えてみると良いと思います。
※マイオピン点眼・オルソケラトロジー・レッドライト治療をご希望の方は近視抑制外来にお越し下さい。担当医師の診察が必要となります。