レーザー治療

当院のレーザー種類と適応について

YAGレーザー

後発白内障レーザー

眼内レンズを支える膜が濁ってくる症状の治療に使用します。温度変化などによる影響を受けにくく安定したレーザー出力が得られます。

SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)

メラニン色素に良く吸収される波長のレーザーを用い、線維柱帯細胞のうち色素細胞のみを選択的に障害します。そのことにより、房水流出抵抗が減少し、眼圧を下げる治療法です。治療時間は4~5分で痛みはありません。70%の方に効果がみられています。眼圧を20%下げることができ、点眼では眼圧が下がらない方や視野狭窄の進行予防に適しています。

レーザーイリドトミー

閉塞隅角緑内の治療に使用します。この病状は、虹彩と水晶体の間が狭くなり、房水が後房に溜まってしまい、こうなると虹彩の根元が隅角をふさいだ状態になることで起こります。そのような症状の時に、虹彩にレーザーで小さな穴をあけて、房水が前房へ流れるようにバイパスを作ることで症状を改善します。又、発作を予防する効果もあります。

マルチカラーレーザー光凝固装置

網膜裂孔、中心性網脈絡膜症、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症などに用いられています。網膜毒性が少ないyellowで行うことが多いのですが、トラベクレクトミー後のレーザー切糸、網膜色素上皮を選択的に行うときは、redを使用します。

炭酸ガスレーザー手術

レーザーメスとして使用されており、出血も少なく周辺組織への影響も低いのが特徴です。また瘢痕や色素沈着を残しにくいと言われています。
当院では眼瞼下垂術や眼瞼周囲のイボ・ホクロの切除に用いられています。